3Dプリンタのフィラメントの話

3Dプリンタを買う前から、フィラメントは沼だなと思っていたのだけれど、すっかり沼に落ちてしまった感はある。

ma38su.hatenablog.com

フィラメントというのは、3Dプリンタが造形する、プラスチックの原料。通常、紐状になっていて巻いてある。

PLA

だいたいのものは、PLAでいいと思う。 造形精度が高め、糸引きも少なめ。3Dプリンタの温度設定も低めでよいので比較的安心でもある。 付属のスムースPEIシートできれいに印刷できる。 糸引きも他と比べれば少なめなのだが、標準設定丸投げだと多少の糸引きはでる。

あとPLAで気になるのは耐熱温度。60℃以上で溶けるようなので、 熱源の近くで利用するとか、真夏の車中に置いておくとか、そういう用途には適していない。 ちなみに40℃前後のお風呂ではまったく問題はでてない。

Prusament PLAの評価は高いが、お値段も高いので、eSUNのフィラメントも併用している。 eSUNのフィラメントはお値段が半額以下なのに、Prusamentと同じような感覚で使えている。 Prusamentと比べると巻きは雑。

ちなみに安価なシルクPLAにもいくつか手を出したが、PEIシートから剥がれなくなったり、ノズルが詰まったりと失敗している。

糸引きするかどうかはプリントするモデルによるところが大きい印象なので、 糸引きしそうなときは、ノズル温度を10℃~30度くらい下げて対処している。 ノズル高い方が強度は出るようなので、多少であればあとで処理してもよいと思う。

糸引き対策として、リトラクションを調節も試した効果はよくわからず戻した。 積層ピッチを大きめにするのも効果はありそう。

PETG

ちょっとPLAの60℃を超えた耐熱温度が欲しいときに、 PETGだと80℃までの耐熱が得られる。 なので、PLAでパパっと作ってみて、本格的に使い込むときにPETGで印刷でもよいかも。 ただ、PLAとPETGで仕上がりの質感などは結構違うので、印象は変わるかも。

PETGでは、積層ピッチ0.2以上ないと厳しそうな印象。 当初0.15でプリントすると、かなり糸引きがひどく失敗作しかできなかったのが、0.2にすると劇的に改善した。 (参考として、PLAでは積層ピッチ0.15でもきれいにプリントできていた。)

糸引き対応として、ノズル温度を下げるのも一定の効果はある。

ちなみに、糸引き対応として、リトラクションのパラメータ調整を勧めるブログなどが多いが、 MINI+はボーデン式なので、リトラクションのパラメータを弄るのは逆効果だった気がしている。 なので、リトラクションのパラメータは、デフォルトに戻した。

PrusaのパーツはPETGで印刷されているので、拡張パーツなどはPETGで印刷すると一体感がでる。Jet Black、Prusa Orangeあたりは買っておいてもよいかも。 あとクリアのフィラメントが欲しい場合もPETGになるかな。

ちなみに、スムースPEIシートの場合はスティックのりを塗ったりしないと剝がれなくなるらしいので、 自分は公式からTextureシートを輸入して使っている。

フィラメントの保管

以下で紹介されているボックスを購入。あっという間に一杯になった。 【3Dプリンタ】ドライボックスを購入。フィラメント保管用に作られたかのようなサイズ感で綺麗に収納できます! | ぶらり@web走り書き ただ、結構閉め忘れる失敗をしている。。。

eSUNのドライヤーも買ったけど、効果の有無はよくわかってない。 【eSUN eBOX Lite】3Dプリンタの必須アイテム「フィラメントドライヤー」を試してみる! | ぶらり@web走り書き

以上。